技術情報・技術コラム

Column
品質の基盤と理論

品質保証と品質管理の違い

1. 品質保証とは何か?(定義と目的)

「品質保証」という言葉を聞くと、難しそうな印象を持つかもしれません。しかし、品質保証の本質はとてもシンプルです。それは、「お客様に安心して使ってもらえる製品を届けるための約束」です。電子部品製造業では、この品質保証が企業の信頼を支える重要な仕組みとなっています。

品質保証の定義
国際規格ISO9000シリーズでは、品質保証を「製品やサービスが要求事項を満たすことを保証するための活動」と定義しています。もう少しわかりやすく言えば、「お客様に『この製品は安心して使えます』と自信を持って言える状態を作ること」です。

品質保証の目的
品質保証の目的は単なる「不良ゼロ」ではありません。以下の3つが大きな柱です。
1 顧客満足の確保
顧客が求める品質を満たすだけでなく、期待を超える品質を提供することが重要です。
2 ブランド価値の維持
品質不良は企業の信用を一瞬で失墜させます。逆に、品質保証がしっかりしている企業は顧客から信頼されます。
3 法規制・国際規格への適合
電子部品は安全規格や信頼性試験が必須です。品質保証はこれらの要求を満たすための仕組みでもあります。

品質保証の特徴
品質保証は「結果責任型」の活動です。製品が市場に出るまでの全工程を対象とし、設計、製造、検査、出荷、アフターサービスまで関与します。また、品質保証は「予防重視」です。不良が出てから対応するのではなく、出ない仕組みを作ることが重要です。
電子部品製造業における品質保証の重要性
電子部品は製品全体の性能を左右します。例えば、半導体の微細な欠陥が自動車の誤作動を引き起こしたり、コネクタの接触不良が通信障害を招いたりします。こうした不良は、製品事故や大規模なリコールにつながり、企業に甚大な損害を与えます。そのため、品質保証は企業の生命線と言えます。

品質保証の活動範囲
品質保証は全社的な活動です。設計段階では仕様確認や信頼性試験、製造段階では工程監査や検査基準策定、出荷段階では最終検査や出荷判定、さらに市場クレーム対応まで含まれます。
現場担当者が意識すべきポイント
品質保証は品質保証部門だけの仕事ではありません。現場担当者も品質保証の一部です。検査結果や工程条件の記録は保証の根拠となります。作業標準を守ること、不良を隠さず迅速に報告することが、品質保証を支える重要な行動です。

まとめ
品質保証は「顧客に信頼を届ける活動」です。電子部品業界では、品質保証が企業の競争力を決定します。現場担当者も「自分の仕事が品質保証につながっている」という意識を持つことが、品質文化の醸成に不可欠です。​

2. 品質管理とは何か?(定義と目的)

品質管理は、製品の品質を「作り込む」ための現場活動です。電子部品製造業では、わずかな寸法のズレや微細な不良が製品全体の性能に影響します。そのため、品質管理は企業の競争力を左右する重要な要素です。

品質管理の定義
国際規格ISO9000シリーズでは、品質管理を「品質要求を満たすための管理的手法」と定義しています。もっとわかりやすく言えば、「製品を良い状態で作り続けるための仕組み」です。品質管理は、工程を安定させ、作業を標準化し、検査で確認することで、品質を確保します。

品質管理の目的
品質管理の目的は以下の3つです。
1 不良ゼロの実現
工程を安定させることで、不良品の発生を防ぎます。
2 コスト削減
不良による手直しや廃棄は大きな損失です。品質管理はこれを防ぎます。
3 顧客満足
安定した品質で納期を守ることが、顧客の信頼につながります。

品質管理の特徴
品質管理は「プロセス責任型」の活動です。製品を「作る」段階で品質を確保するため、現場での管理が中心となります。作業標準を守り、検査精度を維持し、工程条件を安定させることが重要です。また、品質管理は改善活動を伴います。PDCAサイクルを回し、継続的に品質を向上させます。

電子部品製造業における品質管理の重要性
電子部品は微細な寸法や電気特性が製品性能に直結します。例えば、はんだ付け不良があれば回路がショートし、表面実装部品のズレがあれば通信障害が発生します。こうした不良は後工程や顧客製品に大きな影響を与えるため、品質管理は非常に重要です。

品質管理の活動範囲
品質管理の活動は主に以下の3つです。
工程管理:温度、湿度、圧力などの条件を維持。
検査管理:測定精度や検査頻度を確保。
作業標準化:作業手順書を遵守し、ばらつきを防ぐ。

現場担当者が意識すべきポイント
品質管理は品質管理部門だけの仕事ではありません。現場担当者も品質管理の担い手です。作業標準を守ること、工程条件の変化に敏感になること、記録を正確に残すことが、品質管理を支える重要な行動です。

品質管理の基本ツール
品質管理には「QC七つ道具」があります。チェックシート、パレート図、特性要因図などです。また、統計的手法として管理図や工程能力指数も活用されます。

まとめ
品質管理は「現場で品質を作り込む活動」です。電子部品製造業では、品質管理が製品信頼性を支えます。現場担当者の一つ一つの行動が品質を決定することを忘れないでください。。。。

3. 両者の役割の違い(保証=信頼、管理=作り込み)

「品質保証」と「品質管理」という言葉は、現場でよく耳にします。しかし、この二つの役割を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。似ているようで異なる両者の役割を理解することは、現場担当者にとって非常に重要です。なぜなら、どちらの視点を持つかで、日々の行動や判断が変わるからです。

品質保証の役割=「信頼を約束する」
品質保証は、顧客に対して「この製品は安心して使えます」と約束する活動です。製品が市場に出るまでの全工程を対象とし、顧客要求を満たす仕組みを作ります。品質保証は、設計段階で仕様を確認し、製造段階で工程監査を行い、出荷段階で最終検査を実施します。また、ISO9001などの国際規格に適合するための文書化や記録管理も品質保証の重要な役割です。

品質管理の役割=「品質を作り込む」
一方、品質管理は現場で品質を作り込む活動です。工程を安定させ、作業標準を守り、検査精度を維持することで、不良を出さない仕組みを実現します。品質管理は、現場でのPDCAサイクルを回し、継続的な改善を行うことが特徴です。例えば、温度や湿度などの工程条件を維持し、異常があればすぐに対応することが品質管理の基本です。

両者の違いを一言に纏めると
品質保証は「結果責任」、品質管理は「プロセス責任」です。品質保証は顧客に信頼を届けるための仕組みづくり、品質管理はその仕組みを現場で実現する活動です。
電子部品製造業での具体例
電子部品製造業では、品質保証部門は顧客監査対応や出荷判定、認証取得を担当します。一方、品質管理部門は工程条件の維持、検査精度の確保、改善活動を行います。両者が連携しなければ、顧客要求を満たすことはできません。

両者の連携が重要な理由
品質保証が顧客要求を社内に展開し、品質管理が現場でその要求を実現します。不良が発生した場合、品質保証は顧客対応を行い、品質管理は原因究明と是正措置を実施します。この連携がなければ、品質問題は解決できません。

誤解されやすいポイント
「品質保証=検査だけ」ではありません。品質保証は検査だけでなく、仕組みづくりや顧客対応を含みます。また、「品質管理=現場だけ」でもありません。品質管理は現場中心ですが、改善活動やデータ分析も含まれます。

現場担当者が理解すべきこと
現場担当者の作業は品質管理の一部です。しかし、その記録や報告は品質保証の根拠になります。つまり、現場の行動が品質保証に直結しているのです。両者を意識することで、品質文化が醸成されます。



まとめ
品質保証は「信頼を顧客に届ける」活動、品質管理は「品質を現場で作り込む」活動です。両者の違いを理解し、連携することが品質向上の鍵です。

4. 電子部品製造における品質保証の重要性

電子部品製造業において、品質保証は企業の生命線です。なぜなら、電子部品は製品全体の性能を左右し、わずかな不良が重大な事故につながるからです。スマートフォン、自動車、医療機器など、私たちの生活を支える製品は、すべて電子部品の品質に依存しています。そのため、品質保証は単なる「検査」ではなく、企業の信頼を守るための仕組みなのです。

電子部品の特性とリスク
電子部品は微細な寸法や電気特性を持ちます。例えば、半導体の微細欠陥が自動車の誤作動を引き起こしたり、コネクタの接触不良が通信障害を招いたりします。こうした不良は、製品事故や大規模なリコールにつながり、企業に甚大な損害を与えます。さらに、現代ではSNSやニュースで不良情報が瞬時に拡散し、ブランドイメージを大きく損ないます。

品質保証の役割
品質保証は、顧客に対して「この製品は安心して使えます」と約束する活動です。具体的には、設計段階で仕様を確認し、製造段階で工程監査を行い、出荷段階で最終検査を実施します。また、ISO9001やIATF16949などの国際規格に適合するための文書化や記録管理も品質保証の重要な役割です。

品質保証が重要な理由
1 顧客要求の複雑化
高性能・高信頼性・短納期が求められる中、品質保証は顧客要求を確実に満たすための仕組みです。
2 グローバル競争
品質不良は即座にSNSで拡散し、企業の信用を失墜させます。品質保証はそのリスクを防ぐ盾です。
3 法規制対応
電子部品は安全規格や環境規制に適合する必要があります。品質保証はこれらの要求を満たすための仕組みです。

事例で見る品質保証の重要性
自動車ECU不良
半導体の微細欠陥が原因で、数万台のリコールが発生。企業は数十億円の損失を被りました。
スマホ基板不良
接触不良により通信障害が発生し、ブランドイメージが低下。SNSで炎上し、販売台数が急減しました。
これらの事例は、品質保証が単なる「検査」ではなく、企業の存続に直結する活動であることを示しています。

品質保証の活動範囲
品質保証は全社的な活動です。
設計段階:仕様確認、信頼性試験。
製造段階:工程監査、検査基準策定。
出荷段階:最終検査、出荷判定。
市場対応:クレーム処理、再発防止策。

現場担当者が意識すべきこと
品質保証は品質保証部門だけの仕事ではありません。現場担当者も品質保証の一部です。
記録の正確性:検査結果や工程条件は保証の根拠。
標準遵守:作業手順を守ることが保証につながる。
異常報告の迅速化:不良を隠さない文化。

まとめ
品質保証は「顧客に信頼を届ける活動」です。電子部品業界では、品質保証が企業の競争力を決定します。現場担当者も「自分の仕事が品質保証につながっている」という意識を持つことが、品質文化の醸成に不可欠です。

5. 品質保証の活動範囲(設計~出荷)

品質保証というと「検査をする部門」というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、品質保証は検査だけではありません。品質保証は、製品が顧客要求を満たし、安心して使える状態で市場に出ることを保証するための仕組みです。そのため、品質保証は設計から出荷、さらには市場対応まで、全工程に関わります。

品質保証の基本的な考え方
品質保証の目的は「不良を出さない仕組み」を構築することです。これは、単に不良品を見つけるのではなく、不良が発生しないように予防することを意味します。電子部品製造業では、微細な不良が重大な事故につながるため、品質保証は企業の生命線です。

設計段階の品質保証
設計段階での品質保証は、製品の信頼性を確保するための最初のステップです。
仕様確認
顧客要求を正しく理解し、図面や仕様書に反映します。ここでの誤りは後工程で大きな問題になります。
信頼性試験
温度サイクル試験、振動試験、湿度試験などを実施し、製品が過酷な環境でも性能を維持できるか確認します。
設計レビュー
複数部門で設計内容をチェックし、潜在的な不具合を未然に防ぎます。
製造段階の品質保証
製造段階では、工程が設計通りに実施されているかを確認します。
工程監査
作業標準の遵守状況を確認し、改善点を指摘します。
検査基準策定
外観検査、寸法検査、電気特性検査など、製品の品質を確認するための基準を設定します。
工程変更管理
工程条件を変更する場合、品質保証部門の承認を得る仕組みを整えます。
出荷段階の品質保証
出荷段階では、製品が顧客に渡る前の最終確認を行います。
最終検査
外観、寸法、電気特性の総合確認を行い、合格品のみを市場へ出します。
出荷判定
検査結果を基に、製品の出荷可否を判断します。
トレーサビリティ確保
ロット番号や製造履歴を管理し、万一の不良発生時に原因を追跡できるようにします。
市場対応(アフターサービス)
品質保証は出荷後も続きます。
クレーム対応
顧客からの不良報告に対し、原因究明と是正措置を迅速に行います。
再発防止策
不良の原因を分析し、工程改善や教育強化を実施します。

異常報告の迅速化
不良を隠さず、すぐに報告する文化が重要です。
品質保証と品質管理の連携
品質保証が仕組みを作り、品質管理が現場で実行します。両者の情報共有が品質向上の鍵です。

まとめ
品質保証は「設計~出荷」までの全工程に関与します。電子部品製造業では、品質保証が企業の信頼を守るための基盤です。現場担当者も品質保証の一部であることを意識し、日々の作業に取り組むことが重要です。

6. 品質管理の活動範囲(工程・検査)

品質管理は、製品の品質を「現場で作り込む」ための活動です。電子部品製造業では、わずかな寸法のズレや微細な不良が製品全体の性能に影響します。そのため、品質管理の活動範囲を理解することは、現場担当者にとって非常に重要です。

品質管理の基本的な考え方
品質管理の目的は、不良を出さないための仕組みを現場で実現することです。その中心となるのが「工程管理」と「検査管理」です。さらに、品質管理は改善活動を伴います。PDCAサイクルを回し、継続的に品質を向上させることが求められます。

工程管理の重要性
工程管理は、製品を安定した品質で作り続けるための基盤です。
工程条件の維持
温度、湿度、圧力、時間などの条件を一定に保つことが重要です。例えば、半導体製造では温度変動が微細な欠陥を引き起こす原因になります。
設備管理
設備の定期点検や予防保全を行い、故障による不良発生を防ぎます。
作業標準化
作業手順書を遵守し、ばらつきを防ぎます。標準化は品質管理の基本です。
検査管理の重要性
検査管理は、製品が要求品質を満たしているかを確認する活動です。
検査精度の確保
測定器の校正や検査員の教育を徹底し、検査精度を維持します。
検査頻度の設定
工程内検査や最終検査を適切なタイミングで実施します。
データ管理
検査結果を記録し、分析することで、工程改善につなげます。

品質管理の活動範囲まとめ
品質管理は、工程管理と検査管理を中心に展開されます。工程条件の維持、標準遵守、設備保全、検査精度の確保、検査頻度の設定、データ分析が重要な要素です。

品質管理と品質保証の関係
品質保証が仕組みを作り、品質管理が現場で実行します。両者の情報共有が品質向上の鍵です。

現場担当者が意識すべきこと
標準を守る
作業手順を守ることが品質管理の基本です。
異常を早期に報告
工程条件の変化や不良を見つけたら、すぐに報告します。
記録を正確に残す
検査結果や工程データは改善の基礎になります。

まとめ
品質管理は「工程と検査」を中心に品質を作り込む活動です。電子部品製造業では、品質管理が製品信頼性を支えます。現場担当者の一つ一つの行動が品質を決定することを忘れないでください。

7. 顧客要求と品質保証の関係

品質保証は、製品が顧客要求を満たすことを保証する仕組みです。顧客要求を理解しない品質保証は意味がありません。電子部品製造業では、顧客要求を満たすことが企業の信頼を守る鍵です。

顧客要求とは何か?
顧客要求は、製品仕様だけではありません。寸法、性能、信頼性に加え、納期、コスト、法規制対応も含まれます。電子部品業界では特に、高精度、長期信頼性、環境耐性が求められます。

品質保証と顧客要求の関係
品質保証は、顧客要求を社内に展開し、それを満たすための仕組みを構築します。設計段階で仕様を確認し、製造段階で工程監査を行い、出荷段階で最終検査を実施します。

顧客要求を満たすための具体的活動
設計段階:仕様確認、信頼性試験。
製造段階:工程監査、検査基準策定。
出荷段階:最終検査、トレーサビリティ。

顧客要求を満たせなかった場合のリスク
顧客要求を満たせないと、製品事故やリコールが発生します。ブランドイメージが低下し、法的責任や損害賠償が発生することもあります。

現場担当者が意識すべきこと
顧客要求は図面や仕様書に反映されています。作業標準を守ることが顧客要求を満たす第一歩です。異常報告は顧客信頼を守る行動です。

品質保証と品質管理の連携
品質保証が顧客要求を展開し、品質管理が現場で実現します。情報共有が品質文化を育てます。
図面・仕様書を確認したか?
検査基準を理解しているか?
異常時の報告ルールを知っているか?

まとめ
品質保証は「顧客要求を満たすための仕組み」です。現場担当者も顧客要求を意識することが重要です。

8.品質保証部門と製造部門の連携

品質保証と製造は、しばしば「別の部門」として扱われます。しかし、品質を確保するためには、両者が一体となって取り組む必要があります。連携が不十分だと、品質問題が拡大し、顧客信頼を失うリスクが高まります。

なぜ連携が重要なのか?
品質保証は「仕組みづくり」、製造は「現場実行」という役割を持っています。顧客要求を満たすためには、品質保証が定めた基準やルールを製造が正しく実行し、異常があれば迅速に情報を共有することが不可欠です。

品質保証部門の役割
顧客要求の展開
顧客の仕様や品質要求を社内に伝え、基準を設定します。
検査基準策定、工程監査
製造工程が基準通りに運用されているかを確認します。
出荷判定、クレーム対応
製品の最終検査と出荷判定を行い、市場で問題が発生した場合は原因究明と是正措置を実施します。

製造部門の役割
作業標準の遵守
品質保証部門が定めた標準を守り、ばらつきを防ぎます。
工程条件の維持
温度、湿度、圧力などの条件を安定させます。
異常報告と改善活動
不良や異常を隠さず報告し、改善活動に参加します。

連携がうまくいかないとどうなる?
不良情報が共有されず、再発
製造現場で発生した不良が品質保証部門に伝わらず、同じ問題が繰り返されます。
顧客対応が遅れ、信頼低下
クレーム対応が遅れると、顧客の信頼を失います。
コスト増加(手直し、廃棄)
不良品の再加工や廃棄でコストが膨らみます。

連携を強化するための仕組み
定期ミーティング
品質保証と製造が情報を共有する場を設けます。
不良情報のリアルタイム共有
ITシステムを活用し、異常情報を即時共有します。
改善活動の共同推進
両部門が協力して改善策を実施します。

現場担当者ができること
異常を隠さない
小さな異常でも報告することが品質を守ります。
記録を正確に残す
検査結果や工程条件は品質保証の根拠になります。
品質保証部門への報告を迅速に
問題が発生したら、すぐに連絡します。

まとめ
品質保証と製造は「車の両輪」です。連携が品質文化を育て、企業の信頼を守ります。現場担当者も「品質保証の一部」であることを意識し、積極的に情報共有と改善活動に参加しましょう。

9.ISO9001における品質保証の位置づけ

ISO9001は、品質マネジメントシステム(QMS)の国際規格です。品質保証は、このISO9001の中核的な概念であり、顧客要求を満たすための仕組みを構築し、運用することを目的としています。電子部品製造業では、ISO9001認証は顧客信頼を得るための必須条件となっています。

ISO9001とは何か?
ISO9001は、製品やサービスが顧客要求を満たすことを保証するための仕組みを定めた国際規格です。目的は「顧客満足の向上」です。電子部品製造業では、ISO9001認証が取引条件になることも多く、品質保証の基盤となっています。

ISO9001における品質保証の位置づけ
ISO9001は、品質保証を「要求事項を満たすことを保証する仕組み」として位置づけています。プロセスアプローチとリスクベース思考を採用し、予防的な品質管理を重視します。また、文書化と記録管理が重要な要素です。

品質保証に関連する主要要求事項
顧客要求の明確化
顧客の仕様や品質要求を正しく理解し、社内に展開します。
設計・開発の管理
設計審査や信頼性試験を実施し、不具合を未然に防ぎます。
製造工程の管理
作業標準の遵守、工程条件の維持、設備保全。
検査・試験・出荷判定
製品が要求品質を満たしているか確認します。

不適合品の管理と是正措置
不良品を隔離し、原因究明と再発防止策を実施します。

品質保証とISO9001の関係
品質保証は、ISO9001の要求事項を現場で実践することです。ISO9001は「仕組み」、品質保証は「運用」です。両者が連携することで、品質文化が定着します。

現場担当者が意識すべきこと
作業標準を守る
標準作業はISO9001の要求事項です。
記録を正確に残す
検査結果や工程条件は品質保証の証拠になります。
異常報告
不良や異常を報告することが是正措置の第一歩です。

ISO9001認証のメリット
顧客信頼の獲得。
国際取引の条件。
品質文化の定着。

まとめ
ISO9001は品質保証の基盤です。電子部品製造業では、ISO9001認証が企業の信頼を支えています。現場担当者の一つ一つの行動が、認証維持と品質向上の鍵です。

10.現場で品質保証を意識するポイント

品質保証というと「品質保証部門の仕事」というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、品質保証は全員の責任です。現場担当者の一つ一つの行動が、品質保証の基盤になります。電子部品製造業では、微細な不良が重大な事故につながるため、現場で品質保証を意識することが不可欠です。

なぜ現場で品質保証を意識する必要があるのか?
品質保証は「顧客に信頼を届ける活動」です。顧客は、製品が仕様通りであることを期待しています。その信頼を守るためには、現場での作業が正確であることが必要です。記録の不備や異常報告の遅れは、品質保証全体に影響します。

現場担当者が品質保証に関わる場面
作業標準の遵守
作業手順書を守ることは品質保証の第一歩です。
検査結果の記録
検査結果や工程条件は品質保証の証拠になります。
異常報告と是正措置
不良や異常を隠さず報告し、改善活動に参加します。
品質保証を意識するための基本行動
標準を守る
作業手順書を確認し、逸脱しないことが重要です。
記録を残す
検査結果や工程条件を正確に記録します。
異常を報告する
不良や異常を隠さず、迅速に報告します。

品質保証を意識するためのチェックリスト
作業標準を確認したか?
検査結果を記録したか?
異常報告を行ったか?

品質保証と品質管理の違いを理解する
品質保証は「顧客への信頼の約束」、品質管理は「現場で品質を作り込む活動」です。両者を意識することで、品質文化が育ちます。

品質保証を意識することで得られるメリット
顧客信頼の向上。
不良率の低減。
自分の仕事への誇り。
よくある失敗と防止策
記録漏れ → チェックリストで防止。
異常報告遅れ → 報告ルールを徹底。
標準逸脱 → 作業前確認を習慣化。

まとめ
品質保証は全員の責任です。現場担当者の基本行動が品質保証を支えます。標準を守り、記録を残し、異常を報告することが、顧客信頼を守る第一歩です。

まとめ

電子部品製造業において、品質保証と品質管理は企業の信頼を支える重要な両輪です。
品質保証は、製品が顧客要求を満たし、安全に使用できることを「仕組みとして保証する」活動であり、設計から製造、出荷、市場対応まで全工程に関わります。不良を未然に防ぎ、顧客に安心を届けるための予防的アプローチが特徴です。
一方、品質管理は現場で品質を「作り込む」活動であり、工程条件の維持、設備保全、検査精度の確保、標準作業の徹底によって品質を安定させます。PDCAによる継続的改善は品質維持の基盤となります。
電子部品は微細な不良が重大事故につながるため、これらの活動は企業の生命線です。また、品質保証と製造部門が密接に連携し、不良や異常を迅速に共有することが品質問題の防止に不可欠です。
さらに、ISO9001は品質保証の枠組みを提供し、作業標準遵守や記録管理など、現場の日常行動を支える仕組みとなっています。品質は全員で守るものであり、現場担当者の基本行動が企業の信頼を形づくります。

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