小型高画素カメラモジュールについて、グループ会社のコア技術を用いて開発した事例です。開発にあたり以下の点について工夫、ノウハウが必要でした。
課題
・①高精細画像のAF撮影が可能な小型カメラを、限られたスペースに組み込むため、基板一体型設計や最小構成でのモジュール化を実現する設計ノウハウが必要。
・②カメラモジュールにはオートフォーカス(AF)や広視野角対応など複数の機能が要求されており、機能集約と信頼性を両立するクリーンな環境での高密度実装が必要。
・③小型筐体内での熱環境や電源制約もある中で、安定動作を実現するための電力・熱設計が重要。熱拡散や消費電力制御に関する工夫が求められる。
上記の課題を解決できる提案を行いました。
上記について、具体的に以下のように対応し開発を行いました。
①について、基板一体型の小型カメラモジュール構成としながら、MIPI CSI-2出力による柔軟な接続性も確保。モジュール全体を小型化しつつも、1/2.4 CMOSセンサによ1200万画素の高解像度撮像を実現しました。システムへの組込み性と性能を両立した設計です。
②については、オートフォーカス機構や62度の広視野角レンズを搭載する一方で、構造を極力シンプルにまとめ、長期安定稼働を実現。
③では、消費電力や熱の発生源となる主要ICやセンサ部に対して、熱の拡散経路を考慮した基板設計に。さらに、駆動電力の制御と発熱低減を意識した部品選定や電源制御方式を取り入れ、小型筐体でも信頼性の高い連続稼働を可能としました。
このように当社では、小型・高精細・高機能という複数の要求を同時に満たす設計を実現し、製品用途に合わせた最適な構成でカメラモジュールの開発支援を行っています。

光学機器・電子機器 開発生産パートナー.comを運営する株式会社サンエスは、グループ会社とも連携し、お客様の課題を解決できるカメラモジュールの開発を行うことが可能です。ご要望に応じて最適な提案を行いますので、光学機器の設計・開発委託先をお探しの皆様、お気軽に当社にご相談ください。