工程設計事例

Process Design

トレーサビリティ用ID読み取り装置工程設計

お客様の課題

こちらは、トレーサビリティ用ID読み取り装置工程設計事例になります。

ACF工程において、最新の製品はVCMに2Dコードが印字されているため、製品1個1個の読み取りが可能でしたが、今回のご相談いただいた製品は、古い製品であり、2Dコードでは無く文字のみが印字されているため、十分に読み取りが行えず、トレーサビリティに課題がありました。

特に、ロット単位ではなく、製品1個1個の単位でのトレーサビリティの要望がありました。

また、ACF工程において、複数あるツールの依存やトレイのポケットごとの良品率を調べることで、トラブル時の調査を迅速に行えるようにすることが求められていました。

最後に、今回のケースでは既にある生産ラインに追加となるため、コストを抑えたいというご要望もいただいておりました。

当社の提案・サービス

上記の課題解決を実現するため、トレーサビリティ用ID読み取り装置を開発しました。この装置は、VCMに刻印されている15桁の文字例のIDをカメラで読み込み、ログに残すことができるため、製品単位でのトレーサビリティ管理を実現することができました。

具体的には、前工程であるACFの2倍の処理能力にしたことで、2ラインを1台で検査するために1時間に1,400個検査する能力を有した装置を開発しました。

開発の際、部材メーカが複数あり、メーカごとの刻印のフォントに対応する必要があったり、印字の潰れや、製品の汚れなどが付着し、読み取れない文字があったりと課題がありましたが、一つ一つ確認し読み取り精度を上げることで、高い検査能力を実現しました。最終的にどうしても自動読み取りができない製品については、マニュアル入力での対応を可能にしましたが、マニュアル入力の作業時間を加味しても、製品タクトを満足することができています。

また、ACFの生産トレイのポケットもログに記録することで、装置のツールやトレイのポケットごとの不良率を別アプリケーションから監視できるようにしました。

このようにして、お客様の求めるトレーサビリティを実現することができました。

光学機器・電子機器 開発生産パートナー.comでは、OEM生産において、生産プロセス・工程を当社より提案することが可能となりますので、光学機器・電子機器の生産委託先をお探しの皆様、お気軽に当社にご相談ください。