光源は基本的に、水銀ランプとLEDランプ、レーザーランプに分かれます。当ページではそれぞれの特徴を簡単に説明します。
水銀ランプは、現在一番普及しているランプで明るい投影を可能にします。技術的に安定していて価格も安価です。パワフルかつ高出力なので非常に明るい画面、高輝度な画面を実現できる反面、多くの電力を必要とします。また安定した光を出すまでに時間がかかります。
このような特性から、立上げ直後に高出力とはなりません。また発熱量が多く、冷却機構が必要となるため装置自体が大きなサイズとなります。近年では環境問題で水銀の使用が禁じられている場合もあり、徐々に開発は終焉に向っています。
水銀ランプの代替えとして出てきたのがLEDランプです。RED・GREEN・BLUEといった3原色を使用したり、WHITE LEDを使用する場合もあります。色の再現性やコントラスト比が優れており、水銀ランプに比べて消費電力も低く、起動直後に明るくなります。
寿命も長く、約20,000時間であります。これは水銀ランプの3~4倍に相当します。また小型化にも適しています。
レーザーランプ(レーザー光源)は、LEDよりも色の再現性やコントラスト比が優れており、3つの中でも消費電力は一番低いです。
一方で高輝度には不向きであり、現在高出力のレーザーを開発中です。ただ安全性に懸念があり、使用する場合には様々な規制に対応する必要が有ります。
また、レーザーは他の光源のように拡散されず直線性があります。フォーカスフリーのためレンズが不要で、コンパクトな形状が可能になります。