イベントベースビジョンカメラについて、グループ会社のコア技術を用いて開発した事例です。開発にあたり以下の点について工夫、ノウハウが必要でした。
課題
・①イベントベース型の視覚センサに対応したソフトウェア開発や画像処理設計のノウハウが必要。
・②検知対象として高速で移動するワークも対象としているため、従来のフレームベースカメラでは捉えきれないケースがあり、撮像の「見逃し」や「ブレ」の課題を解消できる撮像・処理一体のシステムが必要。
・③省電力対応が求められており、高速・高精度という機能要求に加えて低消費電力という相反する要求仕様を満たす設計が必要。
上記の課題を解決できる提案を行いました。
上記について、具体的に以下のように対応し開発を行いました。
・①について、イベント駆動型の出力特性に合わせたアルゴリズムの構築と、アプリケーションごとの最適化設計を行いました。物体の移動や明るさの変化に即応する処理ロジックを実装することで、高速性と正確性を両立したセンシングシステムを実現しました。
・②については、1マイクロ秒の時間分解能と動体部分だけを取得できる設計として、高速移動体でもブレずに捉える撮像環境を構築。従来のフレーム方式では難しかった搬送物のタイミング計測や、微細な動きの変化も検知できるシステムを実現しています。
・③では、イベントベースカメラの低消費電力性を生かし、イベントセンサーのデータ量が小さいことも組み込み機器の省エネルギー仕様を実現しています。
光学機器・電子機器 開発生産パートナー.comを運営する株式会社サンエスは、グループ会社とも連携し、お客様の課題を解決できるカメラモジュールの開発を行うことが可能です。ご要望に応じて最適な提案を行いますので、光学機器の設計・開発委託先をお探しの皆様、お気軽に当社にご相談ください。