工程設計事例

Process Design

電線被覆装置 押出成形工程設計

お客様の課題

こちらは電線被覆装置の押出成形工程に関する事例になります。

これまで、お客様の生産ラインに導入されている押し出し成型機には、温度、速度、線径といった重要な生産データの表示機能は備わっているものの、それらのデータを保存する機能が備わってはおらず、生産状況を正確に把握し、品質管理や生産効率の改善を行うためのデータ分析ができずにいました。

また、お客様の押し出し成型機は、製品の切り替えの際、製品の種類に応じて21種類もの調整機器(温調器、スピードコントローラなど)の設定変更が必要であり、この手動による設定変更は、非常に時間と労力を要する作業となっていました。

そこで今回、お客様から複数台の装置の設定値の監視を遠隔でもできるようにしたいと当社にご相談をいただきました。

 

当社の提案・サービス

お客様が抱えていた課題に対し、当社は後付けでのモニタリングとデータ管理システムの導入、そして装置パラメータ設定機能の追加を提案いたしました。

このシステムを用いることで、単にデータを表示するだけでなく、温度、速度、線径といった重要な生産データをリアルタイムで収集し、永続的に保存することができます。
システム導入の結果、お客様は21種類もの調整機器の手動設定が不要になり、レシピ機能による切り替え工数の大幅削減を実現しました。

また、リモート監視機能を導入したことで、お客様はLAN接続されたPCがあればどこからでも複数台の生産データを監視できるようになり、現場にいなくてもオフィスからリアルタイムで生産状況を把握し、必要に応じて設定変更やトラブルシューティングを行うことが可能になりました。

このシステムを導入する上で、苦労したのが、既存の生産ラインにシステムを後付けで統合する際の、通信プロトコルの問題です。

お客様の既存設備では、個々の調整機器が異なる通信プロトコルを使用しており、これらを統合するシステムの構築は容易ではありませんでした。当社は、これらの多様な通信プロトコルを解析し、それぞれの通信仕様を綿密に作成することで、既存機器と新システム間の円滑なデータ連携を実現しました。

今後も、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供し、信頼されるパートナーとして貢献してまいりますので、光学機器・電子機器の生産委託先をお探しの際は、お気軽に当社にご相談ください。